『 青空を見上げよう 』
生きづらい世の中になっています。世界中の人々、人類にとってです。
毎日皆さんも気疲れする日々をお過ごしとお察し申し上げます。また医療の最前線で日々全力を尽くされている医師、看護師、検査技師などの皆さんに本当に頭が下がります。感謝、感謝です。
先日、実家の用事で僕と叔母は父の介護面談、兄は町役場での用事と空き家となって2年半の英彦山の麓の実家の様子確認で、二手に分かれ動いていました。
途中兄から
『実家の土手のシャクナゲが綺麗に咲いとるよ。人は居なくても花は季節毎に変わりなく花を咲かせるね~!』
と写真付メールが送ってきました。その写真で心が癒されとけてゆきました。
その夜、山笠仲間とメールのやり取りをして今年は無理やろうね~と悲しみ合い、互いに仕事の大変な状況も伝え合ったりしつつ、ささくれだっているであろうお互いの気持ちの慰 めがてら、そのシャクナゲの花の写真を送りました。
友人曰く『誰も住んでない家のシャクナゲが立派に咲くのはやっぱり亡くなったお袋さんが面倒をみに来てるんでしょうね!』ウーン、深いお話。
そう返してくれた友人に感謝の気持ちが溢れてきました。人は肉体あっての人ではなく魂は生き続けている、何らかの生物のかたちを借りて・・・。
年を重ねるにつれそう思うようになってきました。これは宗教的なものではなく、感覚に近いものです。
気力体力ともにドン底だったとある時期に力を頂いた詩を最後にお届けします。
足もとの地面をみつめてかんがへて
ばかりいる人間の腰ははやく曲がる
いたづらに嘆き悲しんではならない
兄弟よ
あたまの上には何があるか
樹木のやうに真直立て
そして垂れた頭をふりあげて 高く見上げろ
其処に何がある
この大きな青空はどうだ
人間はこの青空をわすれているのだ
兄弟よ
この大きな青空はどうだ
『其処に何がある』 山村暮鳥作
次号発行の7月には、緊急事態 宣言も解除され少しだけでも普通 に暮らせることを祈っています。
代表取締役 樋口繁樹
この内容に関連した記事:
関連した記事はありません。