2016年7月のメッセージ

『 ゆとりですがなにか? 』

 

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 タイトルのテレビドラマが放送されていました。

一般的に、『ゆとり世代』と一口で括ってあまりいいイメージで言わない傾向が世の中的にありますよね。ゆとり教育を義務教育期間中に1年でも受けた世代は87年~03年生まれだそうです。

完全週休二日制で、指導要領も脱詰め込み教育で、円周率は『3.14…』ではなく『およそ3』などと学力的な精度を揶揄するようなことが、メディアなどを通じて印象づけられました。

 斯く言う僕は共通一次試験(この言い方そのものが古い!今のセンター試験)2期生、大学生の頃は『シラケ世代』と言われ、大学紛争も下火になり、スキーツア-やアルバイトなどに勤しみ、本来の学業を軽んじるようなイメージで捉えられていたこと思い出します。

 『○○世代』で括ると他の世代のグループは「そうね、あるある!」的にその世代の人たちを象徴的に言い当てているような気がして、浅いところで納得してしまうのでしょうかね?『○○世代』という言い方そのものが、きっと『血液型』で人をグループ分けするのと同じようなものなのでしょう。

 

 そんな中、僕の愛読誌「スポーツグラフィック Number」の最近の号に尾木ママと松岡修造さんの対談で、「平成生まれ、とくに『ゆとり世代』のアスリートたちが何故かくも世界で戦えるのか?」という特集が掲載され、とても刺激的な 内容だったので紹介します。

 『ゆとり世代』の中でも特に1994年生まれに照準を当ててい ます。

フィギュアスケートの羽生選手、プロ野球では二刀流の大谷翔平阪神の藤浪選手、水泳個人メドレーの萩野公介瀬戸大也などです。

彼らのすごさの一つは、他人評価よりも自分の未来の理想像をライバルとして、自分の未来の到達点も規定せずにストイックなまでの「あくなき探究心」を持っていること。=相対評価ではなく絶対評価で自分を見ることができること。

そして二つには、常に自分と向き合い自主的に自分で考え結果としてその競技が心底好きで自分でその競技を選択している、ということ。

そして加えて三つ目に両親が好きな競技や習い事をいくつかやる中で「あなたはどうしたいの」選択させながら側面でひたすら支援し見守り続け、本人に決断できる材料を与えている― という家庭環境。(どの選手も両親がたいへん夫婦仲が良いのが共通点だそうです。)

 藤浪選手の母親の言葉が親子関係を見事に浮かびあがらせます。「万一、怪我などで野球の道が閉ざされても心配しません。息子は努力の仕方を学んできているので新しい道でも大丈夫だって。」

結果ではなく努力の仕方、あるいは過程の重要性親に教わっているのですね。こういった関係性こそを僕たちは学びたいところです。  

代表取締役 樋口繁樹

 

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