切っても切れないご縁です。
もうかれこれ30年以上お世話になっているヘアサロンが天神にあります。平成の初め、会社勤めのころ福岡支店開設でこちらに戻ってきた時に、職場メンバーの友人が働いている、というきっかけで通うようになりました。当時は眉毛の濃いのと同じくらい知る人ぞ知る黒々フサフサした髪で、今どきは流行りませんがアイパーをかけたりしておりました。(ゲゲ〜、信じられない〜という声があちこちで…)
一時は自宅に近いところの美容室や理髪店に浮気をしたこともありましたが、なんだかんだ言って元の鞘に納まり天神のヘアサロンに落ち着いております。マネージャーのマッサージが見事にツボに入るのです。しかも椅子に座るとすぐにコックリと居眠りを始めるほどに魔法の椅子だし。あまりに気持ちよくて髭剃りの途中寝ていたところをピクッと身体が反応し、危うく剃刀で切りそうになったくらい睡眠サロンのようになっていました。さすがに怪我はしたくないので、眠る方を優先して、喉顎周辺の髭剃りをなしにしてもらいました…。散髪屋に行っているのに本末転倒ですわね。マネージャーは5年ほど前にリタイヤされたので、今はマスターにお願いしています。
マスターは話好きで僕が不動産・住宅関連の仕事をしていることをご存じなので、何かと再開発や不動産市況の話が弾みます。開設以来かれこれ30年以上営業していたビル地下がビルの天神ビッグバン構想による建替えで明渡しをする必要が生じ、私は店舗については門外漢ですが、明け渡す時の移転補償はどうなるのか?とか、どうやって探すのがいいか?とか相談の手前の雑談が一時期多かった気がします。かれこれ2年くらい探していたのでしょうか、しっくりきた移転先は、なんと100mも離れていないような絶好の同じような地下街の一角で、1年半程前に無事移転して落ち着かれました。店をつがれる息子さんがコーディネートしたことで店内の雰囲気も若返ったし、何と言っても利用客にとってすぐ近くに移ってもらって大喜び!めでたしでたし、となりました。
と、ところが、天神ビッグバン構想の特例期限が街区をまたがるエリアの再開発については延長され、今度はその地下街の一角も地上の商店街、道路を挟んだ商業店舗2棟とを合わせた広大な敷地での再開発構想が移転オープン直後の昨年末公表されたのです。しかし地下街、地上の商店街は組合運営でワンオーナーではありませんので2030年と言われる開業目標に果たして間に合うのか?ヘアサロンのオーナーは、テナントとして入っており協議会に関わってはいないので「なんか揉めてるみたいよ!間に合わんよ〜」って感じでのんびり構えておりますが、また移転問題が近い将来生じるのか?同じ移転でも再開発ビル内に戻れる移転であれば良いですけど、ではその時の仮店舗は?僕は一人の客として近い範囲で長く営業を続けてほしいとだけ願っております。
ちなみに散髪代は最近の2度の値上げで4,400円。3週間に一度行っていますので家人に言わせると「高過ぎじゃないの?大した長さ切っていないのに〜」ですって。たしかにね、散髪代も1g当たり○円とか1cmあたり○円とかになれば短髪族(^^)には有利になるな〜、なんて妄想しています。次に行ったときにオーナーに言ってみるか〜、ちゃんちゃん!
代表取締役 樋口繁樹
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