『 新年度のスタートです! 』
お花見シーズンもあっ!という間に過ぎてしまい皆様のお手元に今号が届くのは新年度も1ヶ月過ぎたGW過ぎでしょうが、このシーズンは街角で新入社員らしき若者が多く見られ、新鮮な気持ちと初心を思い起こさせてくれワクワクするシーズンです。
当社も4年ぶりに新卒社員の仲間が一人増えました。教えられるより教える方が、指導されるより指導するほうが難しい、とはよく言われます。新入社員はもちろん一生懸命頑張って日に日に成長していくのでしょうが、考え方や心がけ次第では受け入れる側の先輩や上司の方がコミュニケーションを通じてむしろ成長できる時期でもあります。
コミュニケーションの話で言えば、ここ2年ほど心理学者のアルフレッド・アドラーの本がベストセラー『嫌われる勇気』をはじめとしてよく売れているそうです。
今年に入りNHKの『100分de名著』の2月にアドラー『人生の意味の心理学』
というタイトルで取り上げられ、その番組を見たのをきっかけに僕もハマり一気に5冊読みました。人間社会の悩みや不安はすべて対人関係からくるもの、生きづらさを抜け出して勇気を持って自立的に生きよう!-エッセンスをいえばそんな感じでしょうか。
その中で組織や取引先との関係性で大変参考になる考え方があります。「人間として上下関係を作らないこと」指揮系統上や発注者・受注者の観点から、上司は部下に、発注者は受注者に、上下の関係を作りがちですが上下ではなく対等に、つまり相手を自立した個人として敬意を払いリスペクトした上で関係性を作ることの重要性を説いています。
親と子、先生と生徒、上司と部下、すべて同じです。アドラーは現代に置き換えれば不登校の子に親が『あなたが将来困らないために…』『あなたのことを思って言っているのよ…』と説得するのは依存心を強めるだけである、と言っています。
自立心を育むためには、指示したり叱ったりするより、共感性や気づきを与える助言を重要視します。さらに生きづらい時代の生き方についても、人間の行動にはすべて目的があるので、過去や要因を振り返る原因志向ではなく、今をどう生きるかこれからどうするか、の目的志向のライフスタイル作りを推奨しています。
この考えは僕にはストンと腑に落ちました。問題は考え方と行動を 実践していけるかどうかですね。
でも入社式で新入社員に対して僕は 言いました。
「社会人は学生と違い試験が終われば勉強は終わりではない。一生向上心を持ち続けて、座学と実践で勉強し成長し続けよう!」 と。
そう、社長が率先垂範して背中を見せていかなければ…と思う今 日このごろです。
代表取締役 樋口繁樹
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