ラプロス流 免許皆伝~その25~

 

 私、アラキの戸建てへの思いをつらねるこのコーナー、今回で25回目です。

前回のこのコーナーでは、「次回から気合をいれて書きます」と宣言しておきながら、とりとめもない文章その2です。すみません。

 2020年には2度めとなる東京オリンピックが開催されます。

 高校1年になる次女から、美術の授業で配られたという歴代のオリンピックエンブレムの一覧のプリントを見せられました。その中で、1964年の東京オリンピックエンブレムが断トツに素晴らしいんですね。1964年東京オリンピックエンブレム日本の先駆的なグラフィックデザイナーアートディレクターである故亀倉雄策先生によりデザインされたそれは、赤い大きな円、五輪シンボルマーク、TOKYO1964のロゴという3つによって構成されています。

この必要最低限の要素によるデザインは、戦後の復興を成し遂げた我が国が国際社会と協調してゆく存在であることを力強くアピールしています。

 先日、BS放送で亀倉先生の番組を観ました。時間の許すかぎり極限まで突き詰めて考え、要素をそぎ落としてデザインをつくりあげていく亀倉先生の様子とそれを回顧する方々の語り。その映像に感動し、ものをつくるということについて考えさせられました。

 実は私、ちょっと自慢なのですが、25年ほど前に亀倉先生にマンション設計のデザインを指導いただいたことがあるのです。

グラフィックと建築とは、同じデザインと言いながら、平面と立体という違いがあります。建築は50年以上風雨にさらされながら、住まいとしての機能性と、建築としての施工性や経済性や信頼性など、美しさだけではない部分も考慮しなければなりません。

亀倉先生のご指導を理解するために、グラフィックデザインの本を読み漁り、作品の実物を見て回り、先生に見て頂く模型や資料を懸命につくって、作品として実際のマンションを建ち上げることができました。

亀倉先生から学んだのは、現物で実際に考えることと、妥協しないこと、大いなるこだわりと挑戦

 東京オリンピックといえば、建築費高騰で問題となった新国立競技場コンペの審査委員長である、安藤忠雄氏の講演会に行きました。講演の冒頭で安藤氏は、問題のコンペ審査委員長として白い目で見られていることを関西人らしくネタとしてぼやいていましたが、講演の本題では、想像力とリアリティをもって人が集まるわくわくした場をつくるということを、建築家として熱く語られていました。

 先月は東京出張の際に、東京都現代美術館でオスカー・ニーマイヤーというブラジルを代表する近代建築家(※ニューヨークの国連本部ビルの設計者の一人)の展示会を観ました。たった5年で原野を切り開いてつくった首都ブラジリア( 1960年完成 )の主要な建物のほとんどを設計した建築家です。ブラジリア大聖堂ブラジリア大聖堂

水平・垂直から構成される近代建築に、ニーマイヤーは「自由な曲線」を取り込むことで、美しい造形と豊かな空間をつくりだしました。 曲線をもって自由な発想という表現をしていますが、自由な発想こそがデザインまちづくり、建築の中で求められているということを強く感じました。

ニテロイ現代美術館ニテロイ現代美術館

…と、前回に続きとりとめのない文章になりましたが、今、アラキはいろいろなことに発散している状態なのです。さまざまな情報、考え、条件のなかで考えを発散させ、次の段階ではそれを収束して解を見つける。その繰り返しを続けながら最適なものをつくることが、私の仕事。なんてね。(^^ゞ

 

 

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