『 〜I am quite well! (アイ アム クワイト ウェル!)〜 』
お彼岸も過ぎ、秋の良い季節になってきました。直射日光を浴びると日中は汗ばみますが、朝のウォーキングなどには一番快適な時期です。夏の甘い果物(シャインマスカット、梨、スイートコーン…いっぱい頂きました)の時期は残念ながら過ぎましたが、秋は秋でこれから紅葉の季節に向かって食欲の秋・秋そして秋。美味しいものを頂ける幸せ、これは睡眠、便(いきなり失礼!)と並んで人間の健康のバロメーターでもあります。
どんなに快活な明るい方でも、見た処健康そのものの方でも、栄養を取るために食べているけど味がしない、まるで砂を噛んでいるような食事の経験が一度はあろうかと思います。そんなことを考えると、朝まず目が覚める(お〜!生きているわ!心臓が動いとる)、歩く(お〜!足が動くよ!)、そしてお腹がすく(お〜!ご飯にありつける、しかも美味しく感じるよ!)この毎朝の当たり前のようなことが、実は奇跡の積み重ねなんだと感じる年齢に私もなって参りました。
何もこの春還暦を迎えたから…というわけではありません。私事ですが9/16に長男に初孫が誕生しました。このコロナ禍にもかかわらず、この世に誕生した男の子。しかも健康そのもので家族一同、感謝…感激…、奇跡の糸を紡いでいるような出来事でありました。
自分が人間として誕生したこと自体が奇跡ですよね。その中で不景気だ!税金が高い!物価が上がる!それはそれで迷路にはまったり心の置き処を誤るとマイナス作用が体にはびこる→血がどす黒くドロドロになる→身体の健康を毀損する、正に悪循環です。
作家の宇野千代が50代の頃に大スランプで1行も筆が進まない、作家生命の危機に陥っている頃、会ったのが晩年の中村天風。60代後半から4年近く薫陶を受け「人間は何事も自分の考えた通りになる」−この天風の言葉で≪書けると信念すれば書けるのだ≫と蘇生し、『生きていく私』などのベストセラーが70代に次々と生み出されていきました。薫陶を受けた頃の中村天風座談を、読者が同じ幸運に会われますように!と編集したのが『中村天風の生きる手本』宇野千代編(三笠書房)です。中村天風の本は何冊か読んできましたが、柳家小さん師匠のような語り口(宇野千代曰く…)でとても読みやすく今回、ス〜っと心に染み入ってきました。
その座談の中で度々出てくる言葉が冒頭のアイ・アム・クワイトウェル!(私はとても元気!)というものです。ハウ・ドュウユウ・ドュウ?と聞かれたら、サンキュウ!の後にこれを毎日言いなさい、と。また、座談の中で天風は「うちへ帰ったら鏡を見て笑って見ろ。可笑しいな、という気分を出しただけで心の中には愉快な爽やかさが出て来る。」とも言います。僕これ、良くやります。一人で車を運転している時など(窓を閉めて)豪快にやっています。コロナ禍で仲間とワイワイガヤガヤ≪馬鹿笑い≫という奴をどれだけ長いことやっていないか…。そこで誰も居ない所で≪大笑い・大爆笑≫をやってみるわけです。気持ちがプラス方向にあっという間に切り替えられますよ。以上、今月は《〜秋の心身ともに健康講座〜》でした。
代表取締役 樋口繁樹
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