今は昔、夏休みの過ごし方

昨年の夏もひどい暑さでしたが、今年の夏は7月の初めから梅雨も明け35度を超える日も多く、昨年にも増して酷暑ですね。それにつけても今年の夏休みの子供たちは、外で遊ぶのにも限界がありなかなかやりたいことがやれない40日間だったのではないかと想像します。
僕の子供の頃は、30度超えれば暑い夏、毎日天気と気温、日記をつけていたのですが、朝6時に起きて近所にラジオ体操、その足で兄と近くの雑木林へクワガタを取りに行き、収穫は帽子の中に入れて被って帰っていました。髪の毛の間に入り込んで引っ張られて痛いのを我慢しながら、家に帰ればクワガタの棲み処は穴をあけた大きなかねの箱(もち吉の箱みたいなやつ)に新しい仲間を入れます。カブトムシは大きなクワガタに噛まれて背中やおしりを怪我することがあるので、別の棲み処を作っていましたね。昆虫用ゼリーなどなかった時代で、砂糖水で濡らした綿やらスイカ、瓜やらを餌にしていました。
朝ご飯を食べて涼しいうちに宿題片付け、昼ごはんの後1時間くらい空けて、友達と裏の川に集まり川遊び、時には魚釣り。くたびれたところで帰って高校野球を観ながら昼寝。そしてキャッチボールとか、三角ベースとか、陣取り合戦とか。
三角ベースなんて今は死語かもしれませんが4〜6人で遊ぶ2塁ベースのないハンドベースボールです。一塁手も三塁手もいないので、直接走者にボールをぶつけてアウトを取ります。ですから当時<こんにゃくボール>と言っていましたが薄いゴムボールで遊んでいました。
陣取り合戦は親指と人差し指で土に描いた4分の1の円を陣地としてそれぞれ持ち(指の長いものが有利です)、小石を武器に三回指で弾いて陣地内に石が戻ってこれれば陣地が増える、戻ってこれなければそのままで陣地は増えない、という遊びです。陣地が拡大できて、相手の陣地に入り自陣に戻って来れれば相手の陣地を吸収できる、最後に一番大きな陣地にできたものが勝ち、というやつです。欲張って陣地を早く増やそうと思えば距離行き過ぎて小さい陣地に戻ってこれないので、コツコツと堅実に増やさなければなりません。土の庭でしか遊べないので、小学校の運動場に行くこともありましたね。夏は8時近くまで明るいので気が付いたら7時…なんてこともあったような。
こんな遊びも今は知る人ぞ知る、知らない人がほとんどかも。だって広い土の庭なんてそもそも見当たりませんからね。あるのは熱いアスファルトとその照り返し…。時代は大きく進化しており、もうロボットがそこら辺にいる時代(僕たちは「鉄腕アトム」を観ていた時代)になってきました。さらに10年後子供はどんな夏休みを過ごすのでしょうか?おもちゃのロボット同士を戦わせるとか、AI搭載で持ち主に必ず負けてくれるアンドロイドとプロレスをするとか。孫の世代の行く末をついつい案じてしまう暑い夏の一日でした。

代表取締役 樋口繁樹






