『 世の中の新入社員の皆さんへ 』
新年度、街中で新入社員とおぼしき若者を見かける季節になりましたね。うちの息子より下の世代、色々と父親的な見方になってしまうのですがコロナ禍での就職活動、さぞかし大変だったことでしょう。
コロナ禍で業種業態に関わらず大きなうねりが押し寄せ、企業人も組織の大小関係なくしなやかに対応できる気持ちの若さや柔軟性が求められています。先入観を持たずに真っ白な綿のような吸収力とバネのような弾力で、組織や周辺に化学変化を起こして欲しいものです。
自分の新入社員時代は~と振り返ってみますと、ラプロス起業前に15年間勤めた会社では入社後京都支店に配属、新入社員の頃は完成から8ヶ月経っていた40戸以上在庫のある滋賀県の分譲マンションの販売現場で、土日は提携の販売会社の1つ年上の先輩と泊まりがけで1年3ヶ月ほど張り付いて販売活動に勤しんでおりました。
泊まり込みで販売活動?これ自体が今では考えられない事ですが(^^)、当時はパソコンなし、ネットなし、携帯もスマホもなしで通信手段は固定電話とポケベルのみ。支店に戻れば会社の机には山積みの書類とベタベタ貼り付けられた連絡メモと、あとは電話が置いてあるだけ。提案書や企画書は、企画書箋に鉛筆で手書き、データ引用はコピーを糊で貼り付けてさらにコピー(コピー機があっただけマシですかね~)。
今の新入社員からみれば石器時代のような想像できない仕事の進め方ですよね。業務効率は今の10分の1くらいでしょうか?
でも、時間をかけて覚え、身につけたものはその分長く使えるし、血となり肉となっている気がします。 今のようにスマホでネット検索ができないから、1つの言葉や事柄を調べるにも何秒ではできません。どうアプローチすれば最短で正確な情報に辿り着けるか、いつも知らず知らず訓練していたのでしょうね。 おかげ様で複眼的に見たり、少しだけ掘り下げて考える習慣が身に付いたような気がします。
入社時の支店は社員6名で支店長が入社6年目、以下5、4・・・と続き僕までキレイに序列ができている見事な封建制度?となっていましたね。支店長からタバコを買ってきて!とオーダーがあれば5、4・・・オーダーが伝わり、その分だけ1箱が2、3箱と増え、6人全員在社の時は、自分の分も含めて6箱僕が買いに行く、という漫画のような世界でした。
でも体育会系でしたので、その事を楽しんでいる感が皆にも自分にもありました。
少々横道にそれましたが、今や10年単位でなく1年単位で進化するビジネスツール。でもそれはあくまでも仕事の一手段であり、若い皆さんが仕事において達成感を得られるかどうかはあくまで仕事の中身で決まります。
社内評価よりも、顧客、取引先から直接頂いたお誉めの言葉で達成感ややりがいを得たいものです。
そして、取引先や顧客と信頼関係を築くには社内の信用も築かないと前に進みません。社内や現場の雑務も掃除も無駄なものは1つもありません。
世の中の新入社員の皆さん、自分の中でのやりがいは選り好みせずにトライしてみる中で必ず見つかるものです。
先に頭で考え〈やらない理由〉〈やれない理由〉を考えるのは成長したくない、と言っているのと同じこと。まずは体当たりで身体を動かし、動きながら考える習慣を身に付けましょうね!
レッツ~ゴー!
代表取締役 樋口繁樹
この内容に関連した記事:
関連した記事はありません。